top of page

​保護者様へお伝えしたいこと

勉強の仕方
 英語の難しさについて  
ここ数年の英語の難しさについては、指導要領と教科書が変わってから詳述して参りました。インターネットの、教育に関するホームページなどでも指摘されています。

中学の英語は、小学生で習ったことを完全に習得したものとして始まります。 小学校でも、かなり難解な文を学びます。 (ただし、理解したり覚えたりすることまで求められていません)
「覚えなさい」と言われていないのに、中学の教科書の最後の付録では、小学校で習った単語一覧が大量に掲載されています。 800語ほどありますが、全部覚えているもの、理解しているものとして勉強が始まります。 付いていけない生徒、教科書の内容が理解できない生徒が多くいるのが現状です。 可哀想だと思います。

しかも、教科書の文がとても難解なんです。 「この文、どのように訳そうかな」と私たちでさえ考えるような文があります。 中学生に、こんな難解な文を読ませるかな…と感じます。

やはり、少しでも早くから、できれば1年の初めから塾で勉強していくと理解の助けになると思います。 なにをどう覚えたり、理解したりすべきかをしっかり教えます。 また、学んだ内容を復習できるように、動画(なるべく10分以内に)も作っております。 

勉強が楽しくなる   そのような塾を目指しています。 


 
 勉強の仕方について  

最近特に思うことですが、自分で書くことを大切にしましょう。 タブレット学習が増えて、タッチ=勉強になっているような気がします。 弊害として、書くことを面倒に思う子どもたちが増えてきたのではないかと感じます。 自分で書く、特に「漢字を多用して書く、説明する」といった、勉強には欠かせない能力が失われていっています。

生徒・児童の皆さん、できれば日記(その日の出来事)を毎日書いてみませんか。 出来事だけでなく、どんなことを勉強したか、何が分かったか、またどんな点が難しく感じるか、そしてどんなことを調べたか、など…  書いてみましょう。 その時、ほかの人が読んでも分かるように書く、そしてなるべく漢字を使うことを意識しましょう。

ここからは、勉強のためのいくつかのおおまかなポイントを書きます。 詳述すると長くなりますが、当教室がどんなことを大切にしているかを知っていただけると思います。

【数学】
●意識してほしいこと
まずは、例題をしっかり解けるようになる。 そして、その問題の解き方や考え方を、他の誰かに説明できるかを考える。

●やってはいけないこと
途中を書かない。 答え合わせをしない。 まちがいを消して書き直す。 答えを書き込む。 復習しない。

 
【英語】
●意識してほしいこと
​単語や基本文を覚える。  単語は、可能ならフレーズで覚える。 毎日英語に触れる。 教科書を5回以上音読する。
英文の内容は、日本語に直してしまうのではなく、先頭から意味を取っていく。(最後には、英語のままで考えられるようになることを目指します)

●やってほしくないこと
​英文を完璧な日本語に直す。 (そうではなく、英語の語順で理解する=最終目標は、日本語に直さない) 上の内容と重複しますが、大事なことだと思っております。
   
【国語・理科・社会】
●意識してほしいこと
​国語はすべての教科の土台=どんな教科でも、文を読まないといけない。
理科は、まずは用語を覚えてほしい。
社会は、覚えていないと答えが出てこない。


【他に】
学校の先生の授業はしっかり聞きましょう。どこが大切か、どこがテストに出るか分かります。
   

【英語の難しさについて】

このページの下の方でも、中学英語が難しくなることを既にお知らせしていました。 実際に新教育課程での勉強が始まって、気付いたことについて書きたいと思います。 

中学一年の学習ですが、Unit1の最初の課からbe動詞と一般動詞が同時に出ています。 さらに、以前は1年の最後の方で習っていた助動詞canがすぐに出ています。 2年生で習っていた不定詞表現も出ています。 複雑な表現もどんどん出てきています。 なぜか…   理由は明らかで、「すでに小学校で習っているから」ということです。 

裏を返せば、小学英語もかなり難しい表現がたくさん出てきます。 さすがに三単現のsは出ないものの、中1で習う表現のほとんどを既に小学校で習うのです。 実際、この英文は中学生でも言えないだろうな、と感じるような表現がたくさん出ています。 そのうえ、小学校英語は「中学英語の前倒しではない」という変な制約があり(文科省の方針)、子どもたちは基礎表現でさえほとんど話せません。 また、英文を見ても意味が分からないことがほとんどです。 そのような英語に対して「赤ちゃん」の状態で、いきなり難しい表現を中学英語で詰め込まされます。 これでは英語が嫌いになるとは思いませんか?

 

しかも、建前では中学英語の授業はすべて英語で行うようになっています。 こんなに難しくしてどうするんだろう。と感じます。

​それでトップページにも書いていますが、それぞれの学年で英語下敷きを作って児童・生徒にプレゼントしています。 少しでも英語に対する苦手意識を無くしてあげたいと思います。

 

【算数嫌いの子どもたちが多いのは?】

小6の算数で、クラスの生徒のソフトボール投げの記録をまとめる勉強があります。
まずは2けたの整数を15~6人分足すのですが、苦労する子たちが多いです。

それで、たとえば 15+21+34+25+20+19+ …
という計算は、左から(表の中では上から下)順にするのではなく、足し算だけの式は順序を変えていいから、一の位が0(足して10になる)になる組み合わせを作ってあげると、楽にできるよ。全部作れないかもしれないけど、いつも工夫できないかを考えよう。と教えました。

「学校では、工夫の仕方は習わない?」と聞くと、「電卓でします」とのこと。

久しぶりに、強烈に驚きました。 

 

算数が苦手な子が多い理由の1つは、基礎計算力が培われていないからだと思います。

算数が数学になっても、計算問題は結局簡単な計算の繰り返しです。 連立方程式も、一次関数も簡単な四則(足す、引く、掛ける、割る)が出てきます。
文章問題が分かっても、計算で間違ったり時間がかかってしまえば投げ出したくなる… だから算数や数学はきらい。

という状況なんだと思います。

特に小学生は、冬休み、そして今後、学年に応じて、簡単な四則計算の力を鍛えます。
算数嫌いをなくしてあげたいです。

【子どもたちの知育のために】
    私ども、教育に携わるものとして願っているのが、子どもたちに知ることへの興味を持って欲しいということです。 その興味が、引いては勉強する動機付けにもつながります。

    算数の解き方にしても、英語の表現にしても、国語の読解にしても、様々なことに疑問を持ち、それを解決することに興味を持っているなら、自分から進んで勉強ができるようになります。また、読むことに対する抵抗を少しずつ減らしていき、読解力の向上にもつながります。

    最初は、絵や写真が多い読み物や教育マンガから始めてはいかがでしょうか。 そのうち、さらに難しい解説書や小説などの本を読むことにつながっていきます。  さらに、図鑑や百科事典もおすすめです。 読んでいると、「へー。なるほど。こうなっているんだ」というように、様々なことへの関心が育ちます。 

 

    私個人の経験では、学研の学習マンガ(宇宙のひみつ、昆虫のひみつ、体のひみつなどの「ひみつシリーズ」)に始まり、百科事典を目的もなく読んだり、学校の図書室の推理小説や動物記などを読みあさりました。 また、理科が好きだったので、物理学的な本も読みました。 星までの距離をどうやって測るか、といった本です。

  

    私の家庭は決して裕福ではなかったですが(小学生の時は、ヒジやズボンのお尻をつくろった服を着ていっていました。 とても恥ずかしかったので、今でも覚えています)このような環境を作ってくれた親には感謝しています。 知ることに対する興味を育ててあげることは、子どもに残してあげられる貴重な財産だと思います。 ゲームなどでは決して得られないと思っています。

    ぜひ子どもさんと一緒に書店に出かけてください。 子どもたちの財産となる本を見つけてあげてください。

【最近の勉強の電子化について】

    最近、電子化の波は子どもたちにも押し寄せています。 教科書も間もなく電子化され、すでに学校では、生徒一人一人にタブレット端末が与えられているようです。 文科省の基本方針のようですね。

    たしかに、子どもたちが重たい教科書をカバンに詰め込んで行き来するのは大変です。 また、算数や理科などでは、動画や映像を通して理解を深めるという利点もあります。

    しかし、それと同時に失われていくのが、書く力です。 最近の子どもたちは、「聞きながら書く」ことに慣れていませんし、漢字を知らない子どもたちがあまりにも多いです。 学校では、(今では「板書」も死語になりつつあるのでしょうか…)プリント中心で、自分で書くことがほとんどないです。 答えを書くくらいでしょうか。 

    また、特に算数や数学に言えることですが、タブレットでどんどん勉強がはかどる。 興味を持つ。 という宣伝も多く見られますが、タブレットには致命的な欠点があります。 それは、間違えて解き直すときに、新たにやり直すことになるので、「自分がどこで間違いを犯したのか。 なぜ間違えてしまったのか」が確認できないことです。 あるいは、確認できたとしても、それはあっという間に消えてしまいます。  ノートですと、大きく○で囲って、「この部分に注意!」などと書き込めます。 すると、ノートを開く度に自分の改善すべき点を意識できます。 間違えたらその原因を見つけ、次に生かす! これこそが大事であると思っています。 

 

    電子端末を全否定はしませんが、ノートに手書き! の利点や大切さが失われつつあるのが残念です。

【中学生の英語について(教科書の指導内容が変わりました)】

 

●英語の難易度が上がる

中学1年の教科書ですが、「小学校で英語を習って、その内容を理解していることを前提」に作られています。

現在、小学校で英語が必修科目になって、小学生にとってかなり難易度の高い表現を習っています。 おそらく、中学生でさえ5割は日本語から英語になおせないと思います。

 

以前の中学1年生は、そのような難しい表現は1年の後半にならないと出てきませんでした。 そして、それほど重要な表現としては扱われていませんでした。 しかし、新1年生は、比較的はじめの方で、どんどん難しい表現が出てきます。 すでに小学生で習っているから、知っていて当然…という考え方でしょう。

 

また以前の教科書では、最初にbe動詞を習ってから一般動詞を習います。(教科書により、反対の場合もあります)

それに対して、今の1年生は、最初の課からbe動詞と一般動詞が同時に出てきます。 その違いを、理解していかねばなりません。 2つのことを同時進行で覚えていくことになります。 小学生で習ったから、ということでしょう。

 

ところが現状はというと、学校で習ったことを「覚える」ように言われていないので(覚えるように言われているところもあるかもしれません)、ほとんど真っ白な状態で中学英語を習います。 繰り返し言ってきたことですが、残念ながら小学英語は全く役に立っていません。(長崎市だけなのか?)

 

以前では中学2年で習っていた文法が、今では1年生に降りてきていたり、中3では高校生で習っていた文法を習うようになっています。 英語がどんどん難しくなっています。

 

●それで…

やはり、小学生の時から英語をしっかり「覚える」必要があります。

現在、基本文を下敷きにしていますが、それを少しずつ覚えてもらう取り組みを始めています。 以前は全く言えなかった子どもたちが、少しずつ英語の表現を覚えられるように変化しています。

今後もこの取り組みを続けて、将来の学習に備えて参ります。

bottom of page